しあわせの隠れ場所(’09)、自分の息子はこう呼ぶ

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「しあわせの隠れ場所(’09)」でアカデミー賞主演女優賞を初めて受賞したサンドラ・ブロック。

受賞する前日、アカデミー賞とは対照の最悪の賞といわれるラズベリー賞(ラジー賞)を受賞したため、その会場に出席していた。サンドラは、最高の賞と最悪の賞をW受賞したのだ。これは史上初だ。

もちろん、受賞したのは別々の作品ではあるが「最悪の女優」という賞を受賞しにわざわざ出向きレッドカーペットを堂々と歩いた翌日にまさかのアカデミー賞主演女優賞を獲得した格好良さは当時話題になった。

サンドラ・ブロックの格好良さがたまらなすぎて、以前にもこのエピソードを書いた気がしてならないが、続けさせてほしい

実話がベースの作品、映画「しあわせの隠れ場所(’09)」は “SJ” を見たさに何度も観てしまう。

ホームレス同然の少年が、ある人たちの出会いによってプロのアメリカンフットボール選手になるまでのヒューマンドラマ。裕福な家族と黒人少年が偶然出会い、家族としてお互いを助け合っていく。この作品で、母親を好演したサンドラ・ブロックは、数々の映画賞を受賞する。

家族には、サンドラ演じる母親リー・アンと、夫のショーン、姉のコリンズ、そして弟の “SJ”だ。そこに、シンデレラボーイのマイケルが加わる。この映画は簡単に「心温まる映画」とかの表現がちょうどいい。マイケルも含め、登場人物がみんないい奴。いい家族。だけど、彼 “SJ” に注目してほしい。彼がいなければ、この映画の魅力が減る。

小さくて生意気なSJのちょこまかした感じは目で追ってしまう。彼がいなければ、映画の魅力も減るし、マイケルがあんなに家族として信頼し合うことができたのもSJのウェルカムすぎるくらいの無邪気な性格のおかげだ。

日本にはなかなかないが、他の国だと父親と息子が同じ名前を名乗ることは珍しくなく、そのときはジュニアと付ける。“SJ” 、つまりショーン・ジュニアだ。私もそう息子を呼びたい。というか、呼ぶ。同じ名前を付けるのはたぶん周りに反対されるから、私だけ呼ぼう。そして定着させよう。そうやって映画を大袈裟に捉えて想いを巡らせるのだ。

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