海外ドラマや、洋画を観ていて私の楽しみは、「この俳優、あのドラマのあれに出てた!」と密かに思い出すこと。
ついこないだアン・ハサウェイ主演「ブルックリンの恋人たち(’14)」を観て、相手のミュージシャン役に見覚えがあった。少し前にハマったNetflixオリジナルシリーズ「LOVESICK」主演のイギリス人俳優ジョニー・フリンだった。
「ブルックリンの恋人たち」は、正直イマイチ。フォークミュージシャン役という意外性は買うが(この俳優自身、楽器が得意らしい)フリンの魅力はなく、アン・ハサウェイの人物像も曖昧だった。「レミゼラブル」前後で撮影されたのか、この映画の見所は彼女のショートカットだけだった。
「LOVESICK」のフリンはまた少し違う。
ディラン(フリン)は、医者に性病の宣告と共に、今まで関係を持った人たちにその事実を伝える義務があることを言い渡されたが、アルファベット順に直接伝えることにする。毎度、アルファベット順に出てくる女性とのラブストーリー(?)を現在と過去を行き来しながら物語が描かれて行く。
ディラン自身、惚れやすく優しい男だが、彼の一途な想いとは裏腹に女性たちとは上手く行かない。プレイボーイの親友ルークが、なかなかいい奴だったりもする。
もう1人の親友イーヴィーがかなりかわいい。この女優もまた、見覚えがあった。BBCの大ヒットドラマ「ミスフィッツ」の最初の主要メンバーの1人で、今回のドラマで見つけた瞬間私のテンションはかなりあがった。
イギリスのドラマらしくパブがやたら出る。キャストたちがビールを飲んでいる姿を見てか、イギリス英語によるものか、不思議と私のビールが進んでいった。向こうのビールは、日本のビールみたいに泡が多くない。私も同じように太めのグラスに泡を出さずにビールを注ぎ、気づいたら4杯飲んでいた。今までにないくらいビールが美味しく感じるドラマなのだ。
実際このドラマは、シーズン2でストップし、打ち切りになったかのように思わせられていたが、今年初めにシーズン3が配信された。シーズン2の終わりも中途半端ではあったが、まあ別にいいのではないかと思わせるようなシナリオに納得し始めてたから、気が抜けていた。まあ続きはありがたい。ただ残念なことに邦題は「恋愛後遺症」と、センスがない。違う邦題だったら、もっと話題に上がってるのではないかなと思ってしまう。
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