それでも夜は明ける(’13)、私の脳内情報網がややこしいこと。

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小学生の頃から大学までバスケットをしていた。練習がすごく嫌いだった。怒られるしきついし、なんで怒られてるのか分からないし。それでも辞めたいとは口に出さなかった。センスがないのによく続けていたなと自分を褒めたいところだけど、今思えば辞める勇気もなかったんだなとか、誇らしい気持ちはまったくない。今でも忘れないけど、ランニングの時間はすごく嫌いだった。子供にとって「20分走れ」はかなり長い。「時間はいずれ経つ」と自分に言い聞かせて、足を止めずに頑張っていた。こんな当たり前のことを自分に言い聞かせないと落ち着かないことが、今でもある。

毎日眠れない。寝れない日のベットの中では時間が過ぎるのが遅い。そんな時は「時間はいずれ経つ」と自分に言い聞かせるのは、それでも眠れないがやってしまう。そんな辛い夜は「それでも夜は明ける(’13)」を思い出すのだ。1841年ワシントンD.C.で誘拐され奴隷として売られた自由黒人ソロモン・ノーサップによる奴隷体験記「12 Yaers a Slave(12年間、奴隷として)」が原作で、アカデミー賞作品賞・助演女優賞・脚本賞をはじめ様々な賞を受賞した。邦題でがっかりする映画のタイトルは多いけど、「それでも夜は明ける」これは好きだ。映画もよかったが、前を向いて生きようとする主人公の想いが伝わって気にいってるのかもしれない。

黒人が奴隷として売買されていたことは事実だったが、その時代ソロモンは教養と地位を確立していた自由黒人のヴァイオリニストであった。妻と娘を持ち幸せな日々を送っていたある日、誘拐により奴隷として売られ、ある人物の助けにより家族と再会するまでの12年間、自分の身分を偽って奴隷として生きてきた。その間に想像もできないほどの苦痛を味わうが、彼は家族の元に帰るため人間として生きることを諦めることはなかったのだ。12年間離れている間に、娘は大きくなり結婚し家族ができていた。彼は解放された後、夫人と娘の家族に迎えられ、自身の孫に初対面するシーンで映画は終わる。

当時、学校の友達とこの映画について話をしていると、彼女は「夫人が12年間の間に別の家族を作った」と怒っていた。なぜか「字幕は読まない」彼女は、その面倒くさがりや?のせいでラストシーンを勘違いしてた。この映画は、そんな変てこな彼女も思い出す。

「それでも夜は明ける(’13)」が三部門も受賞した、2014年の第86回アカデミー賞は、ここ数年でかなり印象的だったように思える。ホストを務めたのは、この回で二度目の司会をするコメディアンのエレンだった。俳優たちに「お腹が空いたからピザ注文しない?」とジョークを投げかけ本当にピザの配達人を会場に呼んでしまったり

そして、みんなで撮ったセルフィのリツイート数は話題になった。結局、いろんなことを思い出し脳内が忙しくて寝れないのだ。

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