せっかちな今の私にちょうどよかった「スポットライト 世紀のスクープ」

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自粛生活中、頼りになるのはNetflixだ。どこもかしこも「梨泰院クラスが面白い。」「梨泰院クラスにハマった」と騒がしいので観てみることにした。梨泰院クラスを3話観終わって、人に3分であらすじを説明できたところで、「これめっちゃ長いやん」と耐えられなくなってきていた。どうもここ数年、飽き性がやけに酷くて、連続ドラマに耐えられなくなってきている。テレビで今やっている日本のドラマのダイジェストを観ていると、もうこれでいいではないかと思ってしまっている自分もいる。

そんな中、箸休めに映画を観ることにした「スポットライト 世紀のスクープ(’15)」神父による児童への性的虐待と組織ぐるみの隠蔽という、カトリック教会の信じがたい実態を暴いた記者たちの物語だ。アメリカ・ボストンの新聞社「ボストン・グローブ」紙の調査報道班のスポットライトチームが、新聞や雑誌が受賞するピューリッツァー賞も獲得した、報道の一部始終である。2016年アカデミー賞、作品賞を受賞した。

この映画は、せっかちな今の私にはぴったりな作品だった。利害を超え使命感に満ちた記者たちの走り回ったりする仕事ぶりや、真実が暴かれていく勢いと、テンポ良く進む会話が魅力で、一瞬だった。間も無く、セリフがないシーンがほとんどない。いい意味でも、悪い意味でも、ぎゅっとした作品だ。

アカデミー賞って年によって、やけに気持ちが入ったり、その真逆だったりするのだけど「スポットライト 世紀のスクープ(’15)」も、こんな作品もあったなぁくらいだった。確認してみると、レオナルド・デカプリオがやっと受賞した「レヴェナント:蘇りし者」や、その年最多受賞した作品は「マッドマックス怒りのデス・ロード」が注目されている。なんとなく記憶はあるし、ベリーショートにした時「マッドマックス」って呼ばれたこともあったけど、この2作は観たことがない。2016年は私の中で存在しないみたいだ

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