学生の頃「バニラ味のアイスクリームは味がしない」と言っている友達がいた。彼女は断固としてバニラ味のアイスは選ぼうとしなかった。聞いたことことのない彼女の常識は当時の私にとって衝撃的だった。
SEX AND THE CITY シーズン2エピソード17(若い女の特権)で、初めて登場したナターシャ。主人公キャリーの元カレMr.ビックの若い新しい彼女だ。ビックとナターシャは、結婚するが、キャリーとの不倫が原因で離婚する。
不倫の提案をキャリーにするビックは「家がベージュだらけ」と愚痴るのだが、ナターシャの服も、白やベージュがほとんどだ。彼女自身が、”バニラ”ということなのだ。
英語の比喩で、”バニラ”とは、普通・ありきたりとかいう意味でつかうことがあるらしい。ナターシャという女がつまらないということを皮肉に描いていたのだった。
ビックと別れた後のナターシャの服は、だんだん薄くラベンダーやピンクに変わっていき、ビックの部屋の壁も赤色に塗り替えられた。
そう「バニラ味のアイスクリームは味がしない」は、あながち間違ってなかったみたいだ。
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