とうとうコロナのせいで仕事がなくなってしまった。元からあるようでなかったかのようだ。
4月1日水曜の朝、県外にいる父から週末会いに帰ろうかなと電話がくる。ニュースで呑気な若者が多いと報道されることが多いけど、ここに呑気なおじさんがいた。寝起きの私はすぐさま強い口調で止めたけど、それにより父は怒っていじけ始めた。「親に会いたくないのか!GW帰れなかったらお前のせいだぞ!」といった感じで。きっと一人でさみしいに決まっている。また今度会える日のためにも我慢しなくてはならないことだと説得して電話を切った。電話を切った後、GWに差し掛かる前にも、このやりとりをしなければならないかもと頭を過ぎりぞっとした。
世の中は大変だ。世界中、どんな人でも何かしらの影響は受けている。そして疲れ果てているだろう。この騒動により、胸が張り裂けるような想いをしている人も多いだろう。あれもこれもと愚痴をこぼすと数えきれない。そう、みんな大変なのだ。
失業したことと、父の様子が気になって今日また電話をしてみた。どうやら私の失業も含めて先日の電話は気にしてないらしい。GWも会えるか分からないなぁという話になっていたので、帰ってくるな!と嫌なことを言わずに済むとホッとした。「お母さんにコロナをうつすなよ!どんどん景気が悪くなるぞ!借金はするな!」とだけ言い放って父は電話を切った。実に父らしい。
私は運がいい。あなたもきっと運がいい。こんな時でさえ、使える電気や飲める水や酒がある。あれもこれもと愚痴をこぼすと数えきれないけど、運がいいことも同様に数えきれないみたいだ。
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