ロンドンに来たからには、絶対行きたかったパブに行って来た!
昔なんかの本で読んだが、パブにも何百年の歴史があったり、名前の意味も深かったりするらしい。きっとイギリス人にとって、スタバで待ち合わせやお喋りをする如く憩いの場なのだろう。集まっている人の表情を見る限り確実にハッピーだ。
連日、パブの前を通るたび「いーなー」という心境になっていたが、荷物が多い、座れない、と懸念していた。ソーホーに行った際、行きかけたが、スーツのジェントルマン揃いで入店しずらかった。
今回、このお店を選んで良かったと思う。ビールだけじゃなくてカクテルを手にしてる人も多かった。カクテルも美味しいだろうし、フードメニューが多めだ。清潔でカジュアル。厳密にはガストロパブに近いだろう。軽いおつまみからデザート、コーヒーもある。
私みたいな小心者にはぴったりだった。夜になると治安が悪そうな場所ではあるが若者が集まるヒップなパブだと思った。おまけに、ルーフトップはレストランで、上の階はホテルもある。ヒップだな。
少しぽっちゃりした、ロン毛で髭の生えた優しそうなバーテンに話しかけると、「ハローダーリン」と丁寧に接客してくれた。彼も食堂のおばちゃんも「ダーリン」と親しみを込めて使ってくれるが、「ミス」「マダム」と言われるよりホッとすることにここ数日間で気づいていた。その後の注文も彼に全部お願いした。
ビールの説明をしてくれたが全く分からなかったが、テイスティングさせてくれた。パブやビュルワリーにはよくあることだが、トライしてみるのがいい。
日本のビールは多くがラガービールだ。最近、缶ビールにもペールエールなど、ラガービール以外のビールの種類が増えてきた。
日本では特別なドラフトビール専門店とか行かない限り必要なさそうだが、特に海外の酒場では、自分の好みのビールを把握するだけで注文がスムーズになる。私の好みは確実にラガービールだ。自分の好みさえわかれば、パブで困ることはないだろう。
苦味が少なめのラガービールをハーフパイントで注文した。一杯の値段は今日飲んだカプチーノと値段は変わらない。2、8ポンド500円以下だ。カウンターで受け取りをするため基本的にチップはいらない。
サイズも覚えてたほうがいいが、パイントとハーフパイントがある(お店による)。ほとんどの地元の人がパイントだ。500ml以上はあるだろう。私は必ずハーフパイントを選ぶ。パイントなんて変にプレッシャーを感じるし、飲むのが遅いためフレッシュに味わえるハーフを選ぶのが無難だろう。ただどこのバーも、もちろんハーフパイントはパイントに比べて割高だ。
お酒を飲むとすぐさま赤くなる体質なのだが、そんな人も気にしなくていい。もうすでに5杯くらい飲んで真っ赤になっている地元の人も数人いる。恥ずかしくない。というか誰も気にしない。
席がなくても、外で立って飲んでることが多いし、外の壁に座ったり、駐輪されてる自転車に寄りかかってる人もいる。かなり美味しくスルッと飲めたため、2杯目に突入してほろ酔いになった。外の風がまた心地よくていい。
ビールが美味しかったため、念のためビールの名前を聞いてみた。モレッティだった。イタリアの有名なビールで、ボトルでだが日本にもよくあるから私でも知っていた。「なーんだ」と少し思ったけど、それにしても美味しすぎだろ。
週末になると、どこもお酒を飲んで楽しんでる人たちで賑わう。金曜日には、昼間からパブの周りに人が集まる。公共の場で飲酒は基本的にダメらしいが、日本では見たことないサイズの大きいビール瓶を持って楽しそうに次の酒場へと移動する若者も多い。あちこちで瓶やビールグラスの割れる音がする。恐らく飲み方のスタイルや人の雰囲気はロンドンでもエリアによって違うような気がする。大人は中目黒、若者は原宿…みたいなもんなんだろう…たぶん…
週末にロンドン滞在を決めてよかった。ロンドンの活気ある雰囲気に文字通り酔いしれることができたからだ。
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