Netflixにまた新たなブームを起こしてくれそうな素晴らしいドラマがイギリスから出てきた。「セックス・エデュケーション」だ。1月11日に配信スタートして早くもシーズン2の製作が決定している話題作だ。
セックスセラピストの母を持つ主人公のオースティンは、そんな母がコンプレックスで人付き合いが苦手な男子だ。経験はないが性的な知識は豊富な彼はあることがきっかけで、学校でセックスセラピスのビジネスを始める。そして、その才能を開花させる。
「セックスは売れる」と何処かで聞いたことがある。セックスを扱う商品や広告全てにおいてのことだろう。全て人間に共通する話題だから、人々を惹きつけるという。「セックスエデュケーション(性教育)」とインパクトあるタイトルをどんな風に捉えるかは様々だけど、もう既に惹きつけられている人はいるだろう。中には”くだらないドラマ”と懸念している人もいるかもしれないけどテーマの中心は明らかに愛だ。主人公のオーティスがセラピストとし才能を開花するのだが、かなりいいことを言ってくれる。後半に進むにつれて彼の成長や周りの問題に共感し感情移入していくだろう。イギリスらしく風刺的で現実的にセックスを大胆に表現するけど、セックスと愛が表裏一体であることを改めて思い知らされる。
セックスセラピストの母親が、セックスに対して恥ずかしいと意識を持たないため思春期の息子であるオーティスにかなり恥ずかしいことを聞いてくる。それに加えてやってはいけない母親のお節介。思春期の男の子の気持ちはよく分からないけど、年頃のティーンエイジャーへの干渉的な態度はかなり苦であるのは確かだ。そして、この母親がセクシーすぎる。誰だか気づかなかったけど、この女優Xファイルのスカリー捜査官だった。昔から美人だけど、こんなセクシーな50歳この世に存在させて私たちをどうするつもりだ。とまで思う。学校の生徒である、エイミーも前歯が可愛いくてお気に入りだ。こんな感じでお気に入りのキャラクターが見つかるだろう。
一瞬で住みたいと思わせてくれるオーティスの家とその立地や田舎具合は、それらを拝見できるだけでこのドラマを観る価値はあるほどの素晴らしさだ。ロケ地はイギリスの南西部に位置するウェールズという地域ではあるそうだが、このドラマには時空をも超えた架空の街が存在する。最初に観たとき、みんな洋服は古着屋で買ってるの?と違和感を感じた。みんながみんな80年代から来たかのようなファッションで、時代設定が把握できなかったけどスマートフォンの登場で現代だと気づいた。LGBTのこと、中絶やドラックも取り扱うけど、よくある学校ものではなく何倍も進んだスクールカーストも魅力の一つだろう。階級のトップがチア部やアメフト部ではなく水泳部で、生徒会長はレズビアンの両親を持つ黒人の水泳部のエース、学校の人気者の中心人物がゲイであり、同性愛者に対するいじめは時代遅れ。思想や物は現代でも、人物やファッションは80年代。タイムレスな雰囲気がこのドラマをより引き立たせてるようだ。バックで流れるパンクロックのようにテンポよく物語が進んでいく。シーズン2も楽しみだ。
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