暇さえあれば、 Netflixで気にいったシットコム(フレンズや、ビックバンセオリー)を繰り返すのがお決まりなんだが、なんか最近のものにも目を向けなきゃという気が立った。
Master of None「マスター・オブ・ゼロ」は、コメディアンのアジズ・アンサリが製作から主演を務めるNetflixオリジナルのドラマシリーズだ。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=j0MxaEZigK0&w=560&h=315]
アンサリ演じるデフ・シャーはニューヨーク在住のインド系アメリカ人の売れない俳優だ。昔出演したCMのギャラでそれなりの生活を送っていて、映画やドラマのオーディションを受ける日々。彼の悩めるアラサーならではの恋愛やキャリア、宗教やインド系アメリカ人というマイノリティにもフォーカスしている、今話題のドラマだ。
エミー賞のノミネートを聞いて、1度手を出したが、その時は数分で観るのを辞めた。それを再開させた理由は、私が英語の勉強をしないとと焦っていたのだ。
よく英語の勉強として、フレンズをオススメされるが、スラングは恐らく古くなる。ビックバンセオリーは、専門用語が多くて日本語字幕ですら必死に追いかけなければならないのだ。より日常で、よりイマドキの勉強材料にちょうど良いと思ってチョイスしたのが「マスター・オブ・ゼロ」だった。
日本語吹き替え英語字幕・内容を頭に入れてなんとなく英語の文字を追って行く
英語音声日本語字幕・英語の音に慣れながら内容をおさらい
英語音声英語字幕・復習していく
物語を三度繰り返しながら進めるのだが、じれったくてこのルーティンを2話目で放棄した。
本人が俳優であることからなのか、映画の話題が多い。ただ単に、映画好きの人間でも面白いポイントとも言えるだろう。不倫の話題が出れば、リチャードギアの「運命の女」を。エミネム主演の「8マイル」の歌について友達と討論したり。毎度のオープニングの入り方もなんだがセンスがある。毎度曲が違うし、カラフルなエピソードタイトルも素敵だ。
イマドキと言い切れるのは、デート相手がベジタリアンである時のがっかりする彼の姿だったり、ディナーのお店をネットの評価を基準に選んだり、旅先が今話題のナッシュビルだったり、時にはフェミニストの役目に張りきったり、セクハラ問題を取り上げたりとより話題性があるドラマなのだ。
と言っても、大きな物語の展開はない。でも気になるのだ、このデフ・シャーが。コメディだが、内容は鋭く時事問題にもフォーカスしていて、一気にハマってしまった。それと、アンサリの高めのボイスが癖になっていた。
日本ではあまり話題ではないが、この男すごいらしい。
スタンドアップコメディアンの経験を経て、ドラマ出演を数多くこなし、今のポディションに至るが、アメリカではすごい人気らしい。 正直、漫談は汚ないジョークが多いイメージで苦手なものだったが、 Netflixで配信されている「マディソン・スクエア・ガーデン・ライブ」アンサリのものは聴けるようだ。内容も「マスターオブゼロ」と被るものがある。そちらも、一緒にチェックしてもらいたい。
トランプ就任後の翌日、サタデーナイトライブに彼が出演したことは、彼が人気を多く得てるとも言えるものだろう。これからも目が離せない男の1人だ。
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